sunshのブログ

取り留めもなく日常を。

映画「ライフ・イットセルフ」鑑賞

 11月22日より日本で公開が始まった映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』を鑑賞しました。

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〈STORY〉

ニューヨークに暮らすウィルとアビーは大学時代に知り合い、そのまま結婚に至り、ついには子供を授かることとなった。本作はそんな2人が様々な人々との出会いを通して、人生の奥深さを学んでいく姿を描き出した作品であり、人生賛歌でもある。

Wikipediaから抜粋

 

映画館で映画を見るのはとても久々です。

さらに感想を何処かに書くというのもあんまり無いのですが、(最近ゲームプレイ日記ばかり…)久々に見てとても心に刺さって、帰ってきた今もまだこの作品について考え続けている状況だったので、少し思った事を文字に起こしておこうと思い筆を取りました(正確には指ですが)。

 

そもそもこの映画、アメリカでは配給がアマゾンスタジオで、昨年9月に公開されています。

その時の公開館数は約2500館。

かなり大規模の公開館数だったようで、その分期待も高い作品だったのだと思われます。

キャストもとても豪華ですし、製作費がそもそも高かったのかもしれません。

その分回収しなければいけませんしね。

結果、製作費も回収できないほどよくない成績だったそうで、批評家からも酷評の嵐だったよう。

かの有名な映画批評サイトのロッテントマトでは、批評家のレビューが100%中、14%と目も当てられない状況でした。

中には観客を馬鹿にしているとまで書かれている記事も。

ただ、一方で一般のレビュー評価は悪くなく83%という高評価です。

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さて、日本での公開に関してはやはり海外での不評のあおりを受けてか、公開館数は全国で約20館ほど。

アメリカの2500館の後に聞くと小さすぎるだろ!と思う方もいるかもしれませんが、そもそも日本は最大あけても5、600館くらいだったはずなので、普通にミニシアターとして公開がされたという事かと思います。

日本の批評家の感想は分かりませんが、一般人の評価はとても高く、5点満点中平均4点と悪くありません。

もっと広く公開した方がいい!などのレビューもありました。

 

ここからは私の感想になりますが、他の方々同様とても素晴らしい映画だと思いました。

そもそもが、この手の題材が個人的に大好きで、人生賛歌や、哲学的なものを難しくなく、押し付けがましくもなく、説教臭くなく描かれた作品が何よりも大好きです。

そして、言葉にすると軽薄で薄っぺらく感じてしまいますが、愛というものの神秘について誰よりも信じていなくて、故に憧れてもいる人間です。

そんな人間にとってこの映画は好物でしかありません。予告とチラシを見た時からずっと見たくて、ここ最近仕事以外で外に出ることもほとんどなかったですが、この映画を見るためだけに外に出たようなものです。

 

私は常々人の存在意義について無駄に頭を悩ませる事があります。

それっていろんな作品で描かれていて、地球という星に巣食う寄生虫が人間だと言われることが多いように思います。それはそのまま地球とという資源を食い尽くさんとしている存在で、地球にとっては邪魔な生き物でしかないからです。

ただ、本能で生きる動物の方がまだましとさえ思うこともあります。

でも、思考する唯一の生き物として存在するのであれば、その存在理由には価値があって、意味があるように思えるのです。

 

そんな事を考えると、自分が生きている意味というものを強く内に求める事があって、その時に回答が見つからず気分がとても下がる面倒な時があります。

この映画はそんな、人は何故生きるのか、に対して角度は違えど一つの解を、道筋を示してくれる映画です。

少し哲学と、文学の色合いが濃い作品でしたが、描かれているのは普遍的であり、不変なもの。何故生きているのかは、何故私がいまここにいるのかと考え、想いを巡らせるととても大切な事が見えてきました。

この映画は永久保存作品として、自分のアーカイブに入れたいと思います。

この映画に出会えた事だけで、今日の自分の1日は素敵なものになりました。